研究会趣旨



認知科学の最近の発展を、主に翻訳文献を通じてフォローし、未来の発達障害臨床のブレイクスルーへむけて、基本的な理解力を養う。


必要に応じて、最新の文献から古典まで、幅広くテキストとして取り上げる。中心とするテーマは認知心理学だが、それのみにとらわれず、生物学・社会学・哲学の分野へも侵犯することを避けない。原則として毎月第3木曜の19時から約2時間程度の予定。


大学卒業程度以上の学力があり、医療機関・研究機関・福祉施設・その他の公的機関等に所属して、臨床または研究に従事していること。認知科学の発達障害医学分野への応用に関心を持っていること。月に1回の定例研究会に参加して、日本語でレポートが発表できること。


基礎分野の研究者の参加希望があれば熱烈歓迎するが、実際問題としては、臨床心理学・精神医学臨床の「プロ選手」であって、かつ、認知科学の「アマチュア選手」であるような臨床家を対象として想定している。隣接分野に関する基本的教養を身につけて、臨床との関連を探るという水準の意識であるから、あえて臨床の即戦力をめざさないし、ハードな科学という意味での厳密性も求めない。むしろ、臨床における想像力を拡張していくことを願っている。いまある発達障害臨床に満足できない、志の高い同士を募集する。

[基礎分野の研究者の方へ:自閉症やアスペルガー障害に関心があるが、実際の患者さんのことはよく知らないという方。特に、認知科学・神経科学の観点から発達障害について研究してみたい方は、決して遠慮せず今すぐに連絡してください :-) たぶん何か、お役に立てると思います。]


マービン・ミンスキーの「脳の探検-常識・感情・自己とは-」(2009 共立出版)をテキストに、レポートを割り当てて読書会形式で進めていく。参加者の希望があれば、関連した海外論文の抄読を並行して行う。


エルマンの『認知発達と生得性』、古典になるがユクスキュルの『生物から見た世界』、ギブソンの『生態学的視覚論』なども取り上げてみたいが、その他に参加者からの提案があれば歓迎する。もしも興味のある参加者があれば、Gustafsson,L らの、自閉症の神経ネットワーク仮説についても検討してみたいと考えている。
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